第2章 散りゆく華の名は
私・・・いつまでこうしてるのかな・・・。
夜空を見つめながら、傍観と考えていた。
冬獅郎にばれないように、何度も吐血したのを隠していた。
澪:一緒にいるって約束したのにな・・・。
苦しい。もう今日何度目だろう・・・。
もう目の前が真っ暗だった。
私の瞳に移ったのは真っ白な雪。
澪:綺麗・・・まるで冬獅郎みたい。
布団から起き上がって、私は外に出た。
何度も何度も咳き込んで、血を吐いて、気づけば地面に寝転んでしまった。
澪:・・・・・・・貴女、誰・・・。
暖かい光が私を優しく見つめていた。
幻?これは夢?そう思いたくなるような現実逃避。
もうどうでも良い。十分私は生きた視界がぼやける。
私はただ静かに息を引き取った。
その日、胸騒ぎがした俺は目を覚ました。
澪に呼ばれた気がした。
気が付けば俺は、澪の部屋の状況を見て、外を見て・・・。
結果このざまだった・・・。
翌日には何もなかったように葬儀は執り行われ、 澪のいた存在は薄れていった。
そして、気付けば思い出のつまったこの場所を俺は離れていった・・・。
いまは、もう 澪がいた存在は・・・。
それから暫くしたのち、俺は命を絶った。
自血ではなく、 澪と同じ病で、俺の命を燃やしつくした。
俺の目に映ったのはあの時と同じ、真っ白な雪。
そして・・・氷の龍・・・。
現実は悲惨だ。澪は薄々感じていたのかも知れない。
俺は 澪を一人にさせたくなくて、必死になっていた。
けど・・・時は俺たちを幸せにはしてくれなかった。
気付けば俺は・・・・
気づいた時私は・・・・
・・・・・・互いが現世で同じ時を生きていた記憶を失っていた。