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【BLEACH】せめて君と共に・・・。

第19章 居場所は此処に・・・。


澪:まぁ、何か翔が苦労しそう

その言葉に俺は首を傾げた。翔は松本のサボった仕事を手伝うなんて事はからっきししたことはないはずだ。俺の様子に澪は苦笑し「何でもないです。」と告げたのだった。

日番谷:せっかくだし、出掛けないか?

その言葉に私は驚いた。普通なら戻ると思っていたからだ。差し出された手に、私は素直になれず、手を握りしめていた。

日番谷:何考えてるか知らねぇーが、居場所ならあるだろ?

その言葉に私は日番谷隊長を見詰めた。日番谷隊長は、私の頭を優しく撫でてくれた。不意に日番谷隊長の肩に何かが乗っかるのを感じた。

日番谷:蒼、てめぇ〜何処にいた。

蒼は欠伸をしながら、目を瞑る。日番谷隊長は、蒼をじっと見ているが、蒼は素知らぬふりして、我関せず状態に私は笑ってしまった。

日番谷:こいつ、一緒に来たと思ったら不意にいなくなりやがって💢

日番谷隊長と蒼は仲良しというより、蒼が自由奔放なんだろうなと思った。だけど、日番谷隊長はそんな蒼を怒りはするが、行動は制限してないみたい。

澪:居場所っか・・・。

ポツリと呟いた言葉に、日番谷隊長は溜め息を吐きながら優しく髪を撫でてくれた。

日番谷:何でだろうな、ほっとけねぇ〜

その言葉に私は首を傾げたが、日番谷隊長は「お前、危なっかしいだろ」と告げた。零の復帰の時も翔に似たような事を言われたが、自分にはピンと来ないのだ。

日番谷:自覚しなくていーんだよ!!

日番谷隊長は私の額に軽くデコピンをすると、溜め息を吐いたのだった。そして、私の腕を掴むと歩き出したのだった。その様子を隠れて一志は、見詰めていたのだった。

一志:遙が消えてから心配だったが、大丈夫そうだな、頼れる奴がいる。

笑いながら、一志は先程までの会話を聞いていた。「彼奴ら無自覚にも程があるぜ」と、寂しげに呟いたのだった。不意に娘達の声が聞こえ、一志は部屋の奥に進んだのだった。

一志:なぁ、いつか素直になれるだろ

先程まで様子を見ていた澪に向けた言葉か、自分に向けた言葉か、一志はただ途方に黄昏だしていた。
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