第18章 答のありか・・・。
浦原:姫、頼むから斬魄刀しまってくれませんか?
冷や汗をかきながら、浦原喜助は両手を上げて降参していた。いきなり、寝込みを襲うように浦原商店に来たのだから仕方ない。私は溜め息を吐き、斬魄刀をしまい込んだ。
澪:本当にいい度胸してるわね。それと姫って呼ぶのやめて!!!
こうなったのには訳がある。正直、現世に来て、真実を吐かせて正解だった。私は深い溜め息を吐いたのだった。
夜中、日番谷隊長の寝顔を見つめながら、私は部屋を出た。翔は通路で待機していて、苦笑しながら同じく十番隊舎を後にする私に「後は任せていいぞ」と告げたのだった。
澪:さて、現世に来たのはいいけど、まずは
探さねばならない人物は数名。
まずは的確に分かる人物から手あたり次第当たるしかない。
澪:恐らく志波一志と平子真子を探すのは無理。だとすれば・・・。
溜め息を吐き、私は瞬歩で目的の人物がいるであろう浦原商店を訪れたのだった。盗みに入るような感覚で静かに、入れば浦原喜助は正直眠っていた。
澪:さて、起きてっつ・・・。
「起きてますよ・・・」と、私が斬魄刀を抜こうとしたら、浦原喜助は起き上がって私を見つめた。
浦原:何処のどなっつ・・・まさか澪なのですか?
私の顔を見るなり、浦原は立ち上がり私の顔をまじまじと見詰め「生きていたのですか?」と私の身体に触れながら確認していた。
澪:いい加減にしてくれます?
私は半分切れで斬魄刀を抜いて、浦原に向けた。そして最初の状況にいたる訳ではある。
浦原:っで?あっちに何の御用で?
「惚けるんじゃないわよ」と私が叫べば、浦原は真剣な目になる。
浦原:まさか本気なんですか?
私は腕を組んで浦原を見つめた。引く気はない。そう睨みつけて、私は全てを教えろと半分脅した。
浦原:貴女の立場を考えれば首を突っ込んで貰うのは
「もう無理ね。首謀者に眼を付けられてる」と私は答えたのだった。浦原はそれに驚いて、深い溜め息を吐いて「そうですか」と落ち着いた声で告げた。
浦原:では約束しましょう。真実を告げたら、貴女は現世で生活して下さい。その方が良いでしょうから義骸も容易します。
その言葉に私は承諾した。真実をしってもどうにかなるという問題でもない。切っ掛けがない限りは