第17章 その一歩踏み出す。
その言葉を静まり返った部屋が反響するだけだった。
翔:取り合えず魅威には話をしておくか・・・。
溜め息を吐き、翔は四番隊舎を後にしたのだった。
日番谷冬獅郎と柊沢澪、今後の二人を案じて翔はただ、空を仰ぎ見たのだった。
翔:遙、悪い約束破るわ
その言葉に返答してくれる者はいない。
翔は深い溜め息を吐いたのだった。
日番谷:もう避けるのなしな
その言葉に私は溜め息を吐いた。「約束はできません」と告げると日番谷隊長も呆れていた。
澪:今日はその、ありがとうございました。
琉魂街に来てくれたのは正直嬉しかった。でもこの時がいつまで続くのか、澪の中では正直不安だらけだったのはいうまでもなかった。そのやさしさに甘えていたのは、澪自身だったから
澪:あと、ごめんなさい。
その言葉に日番谷隊長は首を傾げるだけだった。
あと少しだけ、この時が過ごせますように・・・・。