第17章 その一歩踏み出す。
頭を抑え、私は相当考え込んだが答えが出る訳でもない。ましてや、渡しそびれは今後を考えるならよろしくはない。
澪:はぁ〜弱った。絶対渡せ言われてるが
不意に人の気配を感じて、私は持っていた物を懐にしまったのだった。再度深い溜め息しかでなかった。
日番谷:お前、流魂街で何やってるんだよ
俺が見つけた時に澪は、川辺で足を冷やしていた。俺の声に、澪は振り向いて顔を隠していた。
澪:何で!此処にいるんですか!?日番谷隊長
溜め息を吐いて、俺は澪の側に来たが、澪はその場を離れるつもりはないらしい。仕方なく俺は座り込んだ。
日番谷:で、どうした?
私は思いっきり頭を悩ませた。今会うタイミングでもない。
けれど、此処に日番谷隊長がいる理由は、私を探しに来てが正解だろう。私は思いっきり溜め息を吐いた。
日番谷:お前最近、俺を避けてるだろ
その言葉に私は一歩後退り、冷や汗をかく。確かにそれは正解なのだ。その上、日番谷隊長のまねをしてみたりと、それでも本人がいると避けてしまう。
澪:日番谷隊長はどうして此処に?
少しだけ逃げの一歩。そう思って行動しようとしたが、日番谷隊長に腕掴まれて逃げ出せなくなった。流魂街に来たのは本当に息抜き程度、考えたいことが山ほどあるのも事実。