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【BLEACH】せめて君と共に・・・。

第16章 欠けていたピース


それはほんの一欠片の助けが欲しかった。両腕を抱きしめその場にしゃがみ込み、歯軋りする。絶対的は権力発言、逃げ切るのは不可能だと感覚が訴えている。

澪:っっ・・・私は

斬魄刀から鼓動を感じる。いつからか身体に熱が帯びてきていた。頭を抑え私はうなされる熱に舌打ちした。

日番谷:なぁ、柊沢遅くないか?

その言葉に翔は振り返る。いつもならとっくに戻って来ているはずなのだ。翔は舌打ちをし、日番谷隊長を見つめる。

翔:すみません。日番谷隊長、探して来て貰えますか?

翔の言葉に俺は多少驚きはしたが、溜め息を吐いて探すことにした。最初は、どうしてそんなお願いをして来たのか、わからなかったが・・・。

日番谷:気絶してやがる。

俺が見つけた時には五番隊舎の離れた物陰で、気絶していた澪だった。額に手を添えれば熱の感覚に正直溜め息を吐いた。抱き上げて、十番隊に戻れば翔も溜め息を吐いていた。

翔:隊長の仕事俺が大半するんで、今日は上がって下さい。

翔は告げるなり、澪の額にデコピンをし、職務を再開するのだった。松本は、若干手を振り作業を再開しやがった。溜め息を吐いて自室に戻ったのは昼過ぎの事。部屋に戻れば紅月が首を傾げながら此方を見詰めている。

日番谷:いつから具合悪かったんだ?

額に触れては、まだ熱があることが理解出来る。寝室に横たわらせると蒼と紅月が側により、澪を見つめている。俺は溜め息を吐いて、一回職務室に戻ったのだった。

紅月:・・・まさか、発動されている?

蒼も紅月も同時に斬魄刀を見つめていた。こうなったらいずれにせよ、逃げ切りは出来ないのを知っているからである。

蒼:そんなのまだ、微力だからわからない。僕達が霊力上がってるようにね。

蒼は、先程去って行った日番谷隊長の方向を見つめる。「救うことが出来るのはたった1人だけさ」と呟き溜め息を吐いた。

翔:別に大丈夫ですよ?隊長

翔は溜め息を吐いて俺を見た。仕事を再開しようとした俺に翔は近くまで来て、「頼むから今日だけはあいつ見張ってて下さい。」と俺に告げて来た。

日番谷:はぁ!?翔心配なら

翔は溜め息を吐いた。そして、俺から書類を奪うと「魅威が来るまでで構わないのでお願いします。」と言い出された。翔の限度に俺は疑問を浮かべるだけだった。

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