第15章 動き始めた罠
日番谷:で、お前らどういうことだ?
十番隊隊舎に戻り、俺は即座に松本を呼んで場所を変えた。澪は既に零番隊の隊首羽織を着ている姿に、松本は瞬きをしている。
翔:隊首会の通りでは?
翔は俺を見て溜め息を吐いている。松本は「隊長、状況分からないんですけどぉ〜」と叫んでいて五月蝿い。
日番谷:松本、お前は黙れ💢
俺は溜め息を吐いた。澪は溜め息を吐いているし、頭をかかえてはいる。
翔:まぁ、澪が誤魔化してまで真央霊術院にいたのは俺も大爆笑しましたけど、隊長調べてたでしょうが零番隊について
深いに探るなと警告を受けたあの資料について翔は俺に話をした。零番隊が解体した理由がそれにある事が察する事は出来る。
翔:あの発端がなきゃ、零がなくなる事もないでしたが、余り調べない方がいいです。貴方まで、狙われたくはないでしょう
その言葉に澪は、俺を睨んでいたが、その理由がよく分からなかった。翔は、髪の毛を掻き毟り、呆れていた。
日番谷:狙われる?だと?
澪は「知らなくていいこともあるよ」と空を見つめた。澪は溜め息を吐き、欠伸をかいた。
翔:まぁ、今はなすがままで良いのでは?まだ全てを知るには早すぎる。
翔は立ち上がって俺を見つめる。そして翔は、澪にある資料を渡すとその場を去った。
日番谷:それで柊沢、今後どうするんだ?
澪はその言葉に目を瞬きして、俺を見つめている。いずれにせよ零番隊復帰は知れ渡るだろう。
澪:零番隊は基本王族特務ですが、護廷十三隊とやり方は変わらないのでこのままですよ
仕事もやり方も今までと同じだと日番谷隊長に告げる。日番谷隊長は少し考え、真剣に質問した。
日番谷:俺の斬魄刀を最初から知っていた訳は?
その言葉に澪は動きを止め、目を逸らした。そして、日番谷隊長に向けて「今はまだ知らなくていいです。」と答えた。
日番谷:いつかは答えてくれるのか
その言葉に澪は「その時が来たら」と告げた。その後の今後について色々打ち合わせをした。
乱菊:まさか澪が総隊長の孫とはね