第12章 血染めの陣羽織
日番谷:その、まだ起きてっつ・・・
俺が戻って来た時に澪は、俺の寝室で寝ていた。
居候のようなものだからと、布団等は用意していたがベッドみたいなものは用意出来れば出来たのだが・・・。
日番谷:泣いてやがる
ベッドに腰掛けて澪を見詰めると、何があったのか分からないが深い眠りに落ちていた。
日番谷:しょうがねぇ〜か
髪を掻き毟り、澪をちゃんと横たわらせると、俺も側に横になる。考えることが山のようにある。
まず、零番隊の存在は謎があり過ぎる、そして、落ちついて寝ている澪を見れば、零番隊について何か知っているらしい。
日番谷:気になる点が本気で数点。謎が多過ぎる。
気付いたら蒼が俺を見詰めていた。
蒼が口に持っていたものを俺は受け取る。
日番谷:隊長羽織の布・・・血塗られた。
蒼は、俺が見詰めている。
持っていろということなのか・・・。
蒼:君なら救ってくれるかもね
不意に耳に聞こえた蒼の言葉。俺は目を見開いた。
そんな俺の様子に、蒼な欠伸を書いて布団の中に潜ってしまった。
日番谷:謎が多過ぎる。
澪が何かを隠しているのも確かだ。
だが、突然のじぃさんの発言にも意識してしまう。
日番谷:まずは、探るしかない
欠伸をして俺は寝る事にした。
考え過ぎて空回りばかりだ・・・蒼から渡された物をしまい、俺は眠りに落ちた。
澪:・・・・・・
私は顔を真っ赤にし、日番谷隊長を見詰めた。
な、何でこうなってるの!?という形。気付いたら一緒に寝ていた。そんな状況であった。
澪:私・・っつ
流石に顔が近い。私は毛布に顔を埋めるしかなかった。
その行動に首を傾げた蒼が起き上がり、日番谷隊長の顔を見詰めていたら
日番谷:・・・蒼、てめぇー💢
噛まれた日番谷隊長は起き上がるなり、蒼の首根っこを掴んで蒼を睨み付けた。蒼は、まだ首を傾げていたが、その様子を私は毛布から覗いてたら日番谷隊長に毛布取られました。
日番谷:お前もコソコソしてるな
仕方ないから起き上がり、蒼を見詰めた。
昨日の考え混んでいたことが何故か清々しくみえた。
この人は、私の世界を変えてくれた・・・そう感じたから少し笑えた。日番谷隊長は、私の髪に触れると少し笑ってくれた。
今、私にできることは・・・。