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【BLEACH】せめて君と共に・・・。

第11章 零を継ぐ者


「ごめんな・・・俺、お前を悲しませてばかりだ。」

抱き締められるように彼の胸に突き刺さっている剣、呆然と少女は瞳を大きくし、見開いていた。

これは何?真っ赤な紅、この感触は何・・・。

雨の音が、雑音に聞こえる。
私は何が起きたのか分からなかった。
髪に止めていた鈴飾りが地面に落ちた。

「これから俺、何もかんもお前に背負わせる。ほんと、ごめんな」

気付いた時、私はその場で泣き叫んでいた。
枯れるぐらいの声を張り上げて、その光景に周りは傍観していた。

翔:思い出してたのか

人気のない所にいた私に翔は、溜め息を吐いた。
零番隊の話をされれば嫌でもあの時の事を思い出す。

翔:今更零番隊の復活が出来ないのもじぃさんなら理解してるはずだがな

翔は私の隣に座り書類を渡す。
私はその書類を受け取り、また考え込む。

澪:あの件、誰が知ってるの。今の隊長達は

翔は首を振る。今の隊長達は、皆知らないことを翔は知っていた。その様子に澪は「そう」と告げた。

翔:あの時、まだお前幼かったから知らないと思うが

私は首を振った。その様子に翔は「やっぱ、知りたくないよな」と呟いた。心の中では、思い出したくないのだ。

翔:もし零を継ぐ覚悟があるなら、それは

翔は鋭い視線で睨み付ける。私はただ、手で顔を隠した。
翔は再度溜め息を吐いた。

翔:今知ってる奴がいたらそれこそ驚きだがな

そう告げ、翔はその場を去っていった。
澪はただ、歯痒かった。

澪:私は・・・遙兄ぃ〜無理だよ。

拳を強く地面に叩きつけた。
薄々は感じてた。だけど、私の判断では

澪:四十六室が決断しようとしている。

空を見上げ、今の状況を考え出した。
迷走もそろそろ終わりかも知れない。
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