• テキストサイズ

【BLEACH】せめて君と共に・・・。

第11章 零を継ぐ者


元柳斎:やはり、零を復帰せざる得ないかのう。

隊首会の一角にて、総隊長は隊長達に一言話した。隊長達は、その言葉に一斉に元柳斎を見詰めた。

京楽:山じぃ、今更零を背負える隊長なんて早々にいないんじゃないの?

京楽は興味本意で告げた。
今更、零を継ぐ者はいない。先代の隊長が優れていたが故に・・・。

涅:それに零番隊は王族特務。護廷十三隊では別格な訳だがね

首を傾げながら涅マユリは、溜め息を吐いた。
浮竹は、考え込むように告げた。

浮竹:先代の副隊長がこの場にいたら可能だったかも知れんが、あの事件以降消息不明だしな

その言葉に、元柳斎は「おる・・・と申したらどうする?」と皆を見詰めたのだった。誰もがその発言に息を潜んだ。零を継ぐ者が近くにいるのなら見てみたいと・・・。

澪:零番隊・・・ねぇ〜

私は少しだけ溜め息を吐いた。
隊首会の内容は、詳しくは隊長達しか知らぬ事だ。

翔:復帰させようと考えてるらしいぜ?

書類処理をしながら、翔は澪と語っている。
零番隊の真相を知っているのは零番隊だけなのだ。

澪:そんなの無理に決まってるわ

澪も中断している書類を作成する。
職務室に、日番谷隊長が、入室して来たのはそれから直ぐの事だった。

乱菊:隊長、隊首会どうでしたか?

隊首会を終えてから俺は考え込んでいた。
零を継ぐ者が近くにいる。じぃさんは隊長達にそう告げた。

京楽:山じぃ、いくら何でもそれはないんじゃないか?

京楽の一言が、皆を正気に戻したのは本当だ。だが、じぃさんの目は冗談には捉えられなかった。まるで、もう近くにおるみたいな態度をされていたからだ。

浮竹:隊長達の中でも零の前隊長を知り得ているのは極少数、流石に零番隊復活は無理がある。

涅は「やれやれ」とボヤキ、他の隊長達もその話に意見するものなど、いなかった。

日番谷:松本、零番隊の資料集められるか

少し気になった。何故零番隊が今はないのかに・・・。澪は俺の発言に、一瞬振り向いて拳を握りしめた。
その様子を俺は見逃すはずもなかった。

翔:零番隊・・・ねぇ〜

翔は、窓を見つめ溜め息を吐いた。
思う事は一つだけ
/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp