第6章 蒼の瞳は、翠の瞳に魅入られる。
日番谷:っつ・・・何だ。
結局、野宿した俺は誰かに噛まれ起き上がった。
膝の上に小さな動物が乗っていた。
「コン」
狐にしては珍しい。
俺は首を傾げ、そいつの尻尾を見つめた。
日番谷:二尾か、一体お前は?
しまった!?忘れてた!!
翌朝私は慌てるように飛び起きた。
澪:まずいあの子の存在忘れてた。
いつもいる主人がいなければ、探し出すのはあの子の習慣だ。
いきなり護廷十三隊の十番隊に移動になったのだ。
すっかり忘れていたのだ。出なければ学位の寮にお留守番させるわけ無い。
澪:まずい。非常にまずい。
私は慌てて死縛装を整えて、十番隊の隊所を出るのだが、驚いて目を見開いたのだった。え、日番谷隊長が、抱き抱えている!?
隊所に戻ろうとしている俺にそいつはトコトコと付いてくる。
蹴り放そうとすれば出来るのだが、何故かそいつはさっきから離れようとしない。
日番谷:ったく、しょうがねぇーな。お前の主人誰だよ
抱き抱えれば意外に小さい。
最初首根っこ掴んだ時も小さいと感じてはいたが
日番谷:明らかに使い霊だよな、こいつ
首を傾げて、真剣に見つめる。
霊力がある動物は、珍しい。不意に誰か近く足音が聞こえ振り向いた。
澪:あ、あの・・・。
気不味い。非常に気不味い。
腕の中にいるあの子は、欠伸かいて日番谷隊長の腕の中から離れる気はないらしい。
日番谷:柊沢か、どうした?
澪の様子が少しおかしい。
挙動不審になりながら、俺の腕の中にいるこいつを見ている。
溜め息を吐き、腕の中にいるこいつを澪に渡す。
澪:っあ、す、すみません。
急に私に手渡して来た日番谷隊長は、溜め息を吐いていた。
まさか、本当に何かこの子した!?
日番谷:次からは気を付けさせろよ
そう告げて去ろうとした。
だが、不意に重しが出てきて、俺は下を見つめた。
澪:あ、あちゃー
私に戻って来たと思った、何を感じたのか
日番谷隊長の隊長の陣羽織に見事に被りついてました。
日番谷:・・・💢お前、何なんだ!!
首根っこ掴んで日番谷隊長は、睨み付けていた。
さ、流石にこれはもう確定。