第14章 異世界生活七ヶ月目
(な、なんで抱きしめられたんだろう…!?そ、それに好きってなに…?勘違いしちゃう…)
少しでも距離が縮まればいいなと思って誘ったけど、抱きしめられるなんて。
思いもよらぬトランクスの行動にの心は落ち着かない。
(う、嬉しい…にやけちゃうよ…でもどういうつもりで?深い意味はないんだろうけど、でも、それでも良い方に考えちゃうよ…)
((今日一日、すごく楽しかったな…))
同じ幸せな気持ちで夕焼けの道を歩く二人。
が帰るまで、トランクスと離れるまで、あと一ヶ月と少し。大切に日々を過ごしていきたい、と思う二人。
その後ろ姿を遠くから眺める人の姿があった。
悲しげにも見えるその後ろ姿は、夕日に溶け込む二人を見えなくなるまで見つめていた―。