第11章 異世界生活四ヶ月目
トランクスさんは私のことを本気で心配してくれていた。バイトを始めたことを秘密にされて不快な思いをさせたかもしれないのに、それを決して表に出さず、私のことを第一に思ってくれていた…
(私だったらもしトランクスさんが内緒でバイト始めてたら心配するより先に、信頼されてないのかなって思っちゃうよ…)
トランクスの優しさに、胸がキュンとなる。
(やっぱり、トランクスさんがとても好き。)
は隣を歩くトランクスとの距離がいつもよりもどかしく感じる。
最初は遠かった距離も、今では手を少し伸ばせば届く距離になった。
いつか手を繋いで歩ける日がくればいいな、とは思いながらカプセルコーポレーションへと帰るのであった。