第11章 異世界生活四ヶ月目
ハロウィンも終わり11月がやってきた。季節はすっかり秋に移ろい、コートを羽織らなければ外を出歩くのは厳しい時期になった。
はカレンダーを見ながらある事で悩んでいた。
「あと少しでクリスマス、か…」
そう、あと一ヶ月と少しすれば冬の一大イベントであるクリスマスがやってくる。クリスマスといえば、クリスマスプレゼント。
は日頃お世話になっているトランクスとブルマに何かお礼も込めて渡したいと考えていた。しかし自分は居候の身。金銭面は全てカプセルコーポレーションに頼っている。
「バイト…始めようかなあ」
そう呟くと、よし!と立ち上がりさっそくブルマに相談しに行った。
リビングに入ると、ちょうどブルマがコーヒーを飲みに来たところだった。
「ブルマさん!ちょうど良かった!少し相談したいことが…」
「あら、なにかしら?」
「えっと…バイトを始めようと思っていて…ダメですか?もちろん、家事もこれまで通りこなします!迷惑はかけません!」
「そんな畏まらなくてもいいわよ。でも、お金なら気にしなくてもいいのよ?」
「あ、いえ…これは自分で稼いだお金で買いたいというか…その…」
それを聞きブルマは納得したように微笑む。
「なるほど、そういう事ね。わかったわ、でもトランクスにはあまり言わない方がいいと思うわよ。」
「え?どうしてですか?」
「ほら、あの子、ちゃんが不良に絡まれてから余計心配性に磨きがかかったじゃない。バイトなんて聞いたら反対するかもしれないわよ…」
そうなのだ、あれからというものトランクスはますますを心配するようになった。
しつこいものでも無かったし、心配されるのは心地がよかったため気にしてなかったが、バイトを反対されるとなっては別だ。
「わ、わかりました。短期でやる予定ですが、バレないように気をつけます…」
「それが賢明ね。慣れないかもしれないけど、バイト頑張るのよ!」
「ありがとうございます…!ブルマさん!」
かくして、のクリスマスプレゼント計画は始まったのだった―。