第10章 異世界生活三ヶ月目
「ハロウィンの仮装パーティー…?」
トランクスの口から懐かしい行事の名を聞かされる。
こちらにもハロウィンはあるんだ…
「ええ。その名の通り街を仮装しながら練り歩くんです。」
「へえ…なんだか楽しそうですね!」
「主役はあくまで子供たちですが、護衛も兼ねて、オレ達も参加しても大丈夫なんです。」
「トランクスさんは仮装するんですか?」
は期待を込めた眼差しでトランクスを見上げる。
「オレは護衛だけですね…恥ずかしいですし。」
そうトランクスが言うと、は目に見えて分かるように落ち込んでしまった。
「そうですね…子供じゃないですし仮装なんてしないですよね…」
トランクスさんの仮装、見たかったな…と本当に残念そうに言う。
うっ…!
のその表情に弱いトランクスは思わず、
「で、でも今年はさんもいますし、仮装してみようかな…」
そう言ってやるとはぱあ!っと明るくなった。
「やったあ!トランクスさん、楽しみですね!」
――。
「で、思わず仮装すると言ってしまったと。」
シドはトランクスから昨日の出来事を聞き、ため息をつく。
「はあ…お前、ほんとに弱いよな」
「ええ…自分でも分かってはいるんですが…」
「ま、オレも仮装してやるからさ!割り切って楽しもうぜ!」
「シド…ありがとう!」
「いいってことよ!」
――。