第8章 異世界生活一ヶ月目
その次の日もはトランクスと共にボランティアへ向かった。
「よっ!おはよう、!トランクス!」
後ろからいきなり声をかけられ驚く二人に、ケラケラと楽しそうなシド。
「もう!びっくりしたじゃない!」
「シドさん…朝から元気ですね」
「ごめんごめん!なあ、今日も同じ作業場だろ?一緒に行こうぜ!」
「うん!行こう、トランクスさん!」」
「あ…オレその前に取りに行かなきゃいけないものがあったんでした。さん…には重くて無理だな。シドさん、手伝ってくれませんか?」
「ああ、いいぜ。」
「じゃあ私は先行ってるね!」
「あ、はい…くれぐれも気をつけてくださいね!」
「もう!心配し過ぎですよ!」
は笑いながらそう言うと、元気に作業場まで小走りで向かった。
その後ろ姿を見えなくなるまで見守るトランクスに、シドはなにか気付いたようで話しかける。
「なあ、トランクス。お前、のこと好きなんだろ?」
「…な!?は、え、えっと、それはどういう意味で…?」
慌てるトランクスをやはりな、と悪戯な笑みで見る。
「そりゃもちろん、恋愛的な意味でだよ。いやー、しかし俺から見たらの方もトランクスに気が…って、は!?トランクス!?」
シドはトランクスを見て思わず調子外れな声を上げた。
「お、お前なんでそんな赤いんだよ…」
「…っ!」
声にならない声をあげる。トランクスは戸惑っていた。
オ、オレがさんのことを好き…!?
いや、確かに嫌いではないし、少なからず好意を抱いてはいるがこれが恋愛感情だとは…
最近謎に感じていた感情の正体が恋だとやっと分かったトランクス。
(そうか…オレ、さんの事が…)
「なんだその反応…まさか初恋じゃあるまいし。…ってまさか、お前初恋か…!?」
「は、初めてですよ…悪いですか。」
と、父親譲りの鋭い眼光で睨む。しかしその赤い顔のせいで威力は全くと言っていいほどなかった。
「いやあ悪かあないけどよ。、いい子だし、何となくお前と雰囲気が似てるからお似合いだと思うぜ。付き合っちまえよ!」
「それはさん次第ですから…」
トランクスは、照れながら軽々荷物を持ち上げる。
それに続きシドも残りの荷物を持つ。