第8章 異世界生活一ヶ月目
「おはようございます、お待たせしました!」
次の日の朝、は黒スキニーにグレーのゆったりとしたトレーナーを着て、髪は上の方で一つにまとめていた。シンプルだけどオシャレな格好。
「おはようございます。では行きましょう」
――。
「着きました、ここがボランティアの本拠地です。」
そう言ってトランクスが指をさした先には、既に多くの人が集まっていた。
「わあ…!すごい人ですね!」
「ええ、働く場所をなくしたり、学校が破壊されて行けない状況なので結構多くの人が集まるんです。」
「そうなんですね!なんだか緊張してきました…」
「大丈夫ですよ、さんならすぐに馴染めます。」
「そうだったらいいんですけど…」
はまだ不安だったが、不思議とトランクスにそう言われると大丈夫な気がしてきた。
「こっちです。少し待っていてください。」
施設の中に入り、トランクスに案内されて着いたところは受付のような所だった。
「すみません、ボランティア参加登録をしたいんですが」
「かしこまりました。ではこちらに記入を…」
トランクスはの参加登録を済ませると、のところに戻ってきた。
「お待たせしました。登録をしてきたので、これで参加完了です。最初の方はオレが仕事を教えます。」
「ありがとうございます!トランクスさんが教えてくれるなら一安心ですね!」
は新しい人と会うのはワクワクしていたが、やはり初めて参加するコミュニティに対して不安が無いわけではなかった。
「人手が足りないところへ、と案内に言われたのですがオレと同じ場所で大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です!」
それからトランクスにボランティアのことを色々教えてもらい、初めてのことに苦戦しながらもなんとか午前のボランティアを終えた。
「ふう…結構肉体労働なんですね」
「女性にはきついかもしれないですね…今度からは事務作業にしますか?」
トランクスは自分のペースで教えてしまった事を後悔した。
自分はサイヤ人の血も混ざっているため体力はかなりあるが、さんはそうではない。無理をさせてしまっただろうか。
「いえ、私以外に女性の方もいるみたいですし、人手はこちらの方が少ないみたいなので、こっちで頑張ります!」