第5章 世界境界線
トランクスは素直に
「それもそうですね。分かりました。街はまだ治安も悪いのでオレが連れて行きます。」
と答える。
まだ治安が悪い、という言葉には疑問を覚えた。
この世界にはまだまだ知らないことがありそうだ…
「 ええ、お願いね。」
「では、早速街へ行きましょう。」
「…っ!はい!」
は突如決まった過去行きに頭が追いついていない様子だったが、大体の話の流れは理解出来たようだった。
過去へ行くタイムマシーンの充電が終わるまで八か月。
それまでの間はここ、カプセルコーポレーションでお世話になる。
八か月もかかるのか…。
はその数字に最初は途方もなく遠く感じたが、やっと見えた元の世界への帰り道に、目の前が明るく照らされた。
―元の世界に、戻れるんだ!―