第5章 世界境界線
「へえ、それでは元の世界ではこんなに科学技術が発達してないんですか?」
「はい。シュンってドアは開かないですし、トランクスさんが教えてくれたエアカーや反重力装置、ホイポイカプセルなんて優れたものは無かったです。」
「そうなんですね…では大きく共通なのは言語や一定の文化、ここが地球ってくらいなのか…」
のシュンっという効果音がなんだか可愛らしいなと思いながら、後半は独り言のように呟くトランクス。
そこへ、ブルマが慌てて入り込んだきた。
「いいこと思いついたわ!ちゃんについてよ!
タイムマシーンで過去へ行って、過去の神様にちゃんのことについて聞いてみればいいのよ!」
トランクスはああ!と納得していたがは戸惑いを隠せなかった。
「タ、タイムマシーン?神様?
タイムマシーンって…あの過去と未来を行き来できる装置ですか…?そんなものって存在するんですか?それに神様って…」
は自分の世界でも聞き慣れたはずの単語が、さも存在するのが当たり前かのように会話に出てきたことに驚いた。
「あら、ちゃんの世界には存在しないものなのかしら?」
「その事についてさっきオレと話していたんです。」
トランクスは先程話していた元の世界とこちらの世界の相違点について、ブルマに分かりやすく説明をした。
「なるほど…分かったわ。まだまだ他にも違いはありそうね。まあそれはさておき、過去に行くというのは決定でいいかしら?」
「そうですね。過去にはドラゴンボールもあるのでそれを使って元の世界に戻すことが出来るんじゃないですか?」
はまた訳の分からない語句が出たことで話についていけなかった。
「ドラゴンボールって…?」
「ドラゴンボールっていうのは、世界中に散らばる7つの球を集めて神龍を呼び出すと、なんでも願いを叶えてくれるものなのよ。」
ブルマは説明してくれた。
へえ、そんなものがあるのか…とまたもは驚いた。
「よし!そうと決まれば早速充電よ!往復分で八か月もかかるから…。ちゃんの生活用品を揃える必要があるわね。
トランクス、街を案内するがてらちょっと買い物へちゃんを連れてってやりなさい。」