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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第5章 俺っちはそんなの認めないから!


「もうわかった、わかったから
バイバイ、また明日会社で、ね、
はい行きましょ寂雷さん」

もうこんなうるさいのと居たくない一心で
私は独歩に手を振り寂雷の腕を掴む。

「それじゃあ、何かあったら連絡するよ」

「は、はい!よろしくお願い致します」

ハゲ課長にもこんなに頭下げないぞってくらい
ペコペコしてる独歩を見ると、寂雷って何者なんだって気になるな…。
分かってるのはThe Dirty Dawgの元メンバーってことくらいだ。
無花果姉さんったら私のこと子供扱いして
情報見せてくれないんだもん。

「おまたせ、行こうか」

と、独歩と話を終えた寂雷が私に声をかける。

そろそろ行かなくちゃ…。
けれど一瞬、後ろ髪を何かに引かれたかと
振り返りそうになる。

ここには独歩と寂雷しかいないし。
後ろに誰もいるわけない。
私が気にし過ぎなだけなんだ。

「どうかした?」

「ううん、なんでもない」

なんて、気のせいだと自分で自分を納得させて
気付かなかった。


彼がずっとこちらを見ていたことに。

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