• テキストサイズ

【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第1章 締め切り前の原稿に墨汁こぼせ!



「お、女…なんで、家に……まさか、彼女?」

いや声ちっさ!!!!!
さっきのチャラい態度どこ行った?
こいつほんとにホストか?
女性恐怖症ってここまで重症なものなのか?

「ただの職場の後輩、もう帰るよ」

って、目配せされる。
ハイハイ帰りますよー。

「お邪魔しましたー」

固まる一二三の横をこそこそと通って
独歩の家を出る。

秋の夜風は肌寒かった。
シンジュクのネオン街が目に痛い。

なんで私の方が飛び出してきちゃったんだろ。
いっそ幻太郎をほっぽり出した方がよかった
のでは…。
だとしても後の祭り。

いまさらシブヤに戻るなんて出来ないし
会社で椅子並べて寝るとか絶対に嫌だ。
中央区の実家に帰ろうかな…。


ああでもこの歳になって
「彼氏と別れて同棲解消したから戻ってきた」
なんて言えるわけない。

それに帰ったら帰ったで
結婚はまだか、孫の顔はいつ見せてくれるんだ
とかまた口煩く言われるんだ。

お父さんお母さんごめん。
しばらく結婚も出来そうにないし
孫の顔も見せられないや。

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp