• テキストサイズ

【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第4章 選べるわけないじゃないですか




話すべきかどうか迷いましたが
やめることにしました。
今はまだ言う時じゃない。

彼女を不必要に怖がらせたくはなかった。
あの子は優しいけど無謀だから
きっと小生の代わりに犯人を探して
殴り込みにいくだろう。

そんなことをして…危険な目にあったら
彼女も彼と同じ道を辿ったら
今度こそ小生は壊れてしまう。

言うなれば怖かったんです。

だから、このことは小生が1人で解決しようと、それで全て片付いたら事情を話そう。

そうしようとしたんです。
今思えば馬鹿な考えだったと思います。

普通に婚約の延期を申し出ればよかったものを
焦りと不安に押し潰されて
嬉しそうに式場の見積もりを相談しようと
雑誌を広げる彼女に

「嘘ですよ」

なんて…口走ってしまったのだから。

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp