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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第3章 だからって俺を巻き込まないで



「…そうだよ」

「え?」

マジ?マジで言ってる?

えぇ…どうしよう……。
私は独歩のこと1度もそういう目で見たこと無かったし
独歩もそうだと思ってたのに…。

正直驚いた。

これは…なんて言ったらいいんだろう。
迷ってると独歩の手が私から離れていく。


「返事は、いつでもいいから」

「…わかった」


気付いたら不安も消え去っていて
幻太郎との約束の時間が近付いていた。


***

先程のカフェで独歩と別れ
私は再び待ち合わせ場所であるハチ公前に行く。

まだ11時半の平日だって言うのに
幻太郎はもう来ていた。

「…早いわね」

「そういう有栖だって」

ニコリ、と笑う彼は私が普段知ってる彼と
なんら変わらない。

いつも通り、本当にいつも通りだった。
私は思ってしまう。

幻太郎は本当に嘘が上手いのだと。


「有栖、小生お昼にしたいです
そこのカフェでお茶しませんか?」

と、幻太郎が指したのは
さっきまで私と独歩がいたお店。

それも独歩はまだあの店に居たはずだ。

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