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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第1章 締め切り前の原稿に墨汁こぼせ!





「そう、アイツ極端に女にビビるから
有栖のことは泊めてやれない」

「じゃあ私はどこで寝ればいいのよ」

「そんなの自分で何とかするしかないだろ」

自分でなんとかって……女友達頼るにしても
彼氏と同棲してたり既婚してたりで
「突然ごめんねー、同棲してた彼氏と別れたから今晩泊めてー」なんて言えるわけない。

だから男友達で唯一押しに弱そ…じゃなくて
頼れそうな独歩のところに来たってのに。

一二三だなんて女性恐怖症の癖に
ホストやってる野郎のせいで…。


「わかったわよ、帰ればいいんでしょ
帰れば 会社で椅子並べて寝てやるわよ」

「ぐっ…普段の俺を思い出すからやめて…」

嫌味のつもりで言った言葉が見事
突き刺さったらしく独歩は苦しそうに
胸を抑える。

納期がピークの時は家へ帰れないって
前に言ってたけど、あれはホントだったんだ。



「…じゃあまた明日」

「うん…また明日
一二三が帰ってくる前にとっとと帰って」


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