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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第2章 年下のくせに生意気なのよ





「そもそもアンタのが下手くそだったから
手本を見せてやっただけでしょ…」

何もかもが面倒になって口から毒を吐けば
二郎の顔が怒りで真っ赤になっていく。

こうなったのも私が悪いんだろうな…
謝らなきゃいけないとわかりつつも
なんで謝れないのか。


「へっ…!?
言っていい事と悪いことがあんだろぉ!」


まあ確かに言いすぎたかもしれない。
童貞のキスなんてそんなものだ。

「…そうね、確かに私が言い過ぎたわ」

「…お?お、おう…な、なんだよ…案外素直じゃん…」

まさか私が謝るとは思ってなかったのか
戸惑いつつも二郎は私の胸ぐらから手を離す。

あーあ、襟びろんびろんじゃん…。
おろしたてだったのになぁ。


「…あのぉ…」

恐る恐る三郎が前に出る。
何よそのビミョーな顔は。


「さっきから2人は手本とか…その…
何を話してる…のかな?」

「まさかとは思うが…俺が想像したことより…も?」

2人で仲良く顔を引き攣らせて青ざめる姿は
流石兄弟と言える。
二郎も質問の意味が分かったのか
冷や汗だらっだらだ。

…仕方ないな。

「一郎、ちょっとこっち来て」

「…?…ああ」

ちょいちょいと手招きすれば
一郎は素直に私に近寄る。

「屈んで」

「…え?うん…」

服を掴んでお願いすれば
これまた素直に聞いてくれた。

私は屈んだ一郎の肩に手を置き
二郎にした時のように唇を重ねる。

「!?」


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