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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第2章 年下のくせに生意気なのよ



「これ、なんだけど…」

そう言って見せられたプリントには
授業参観のお知らせ…とやらが書かれている。

それがどうしたって言うんだ。

「うん、で?これが?」

「今日クラスの低脳共に
『山田はどうせ授業参観には
誰も来ないんだろ』って馬鹿にされて…
それで、つい今年は来るって言っちゃたんだけど…
い、いち兄この日仕事で…
二郎には貸しを作りたくないから言いたくないし……だから…」

…なるほどね。

「だから私に代わりに来て欲しいと?」

「……」

うん、と三郎は顔を赤くして頷く。
へぇ、生意気なだけかと思ったけど
可愛いじゃん。

「んー、どうしよっかなぁ。
来週の木曜日かぁ…
仕事休み取るには遅すぎるかなー?」

「っ…や、やっぱり困るよね…ごめん、忘れて」

三郎は私の手からプリントを取ろうとする。
しかし私はそれをひらりと交わした。

そんな顔されてほっとけるわけないでしょ。

「あー、うっかりしてたー
そう言えばこの日は
たまたま有休だったんだー
いやぁ、うっかりしてたー」

…私だって、授業参観に誰も来ない時の
寂しさはわかるわ。

子供にはなるべく寂しい思いはさせたくないし
家の力に頼るようで悪いけど …
葉室の娘である私が
ちょっとわがまま言えば
1日くらい有休取れるだろう。

その分来週の金曜日は残業確定だけどね。


「……ありがと…」

「いえいえー、じゃ、私もそろそろ
お風呂入りたいなぁ
ついでだし案内してよ」

「いいよ、それとも一緒に入る?」

「は?」

ナニヲイッテラッシャルノ?


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