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【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第1章 締め切り前の原稿に墨汁こぼせ!



side乱数

「うん、…うん、大丈夫
怪我とかはしてなかった
……わかってるよー、ちゃんと保護して
送り届けたし、後はそっちに任せるから……
……わかった…、あははは!そうなの?
ほんとバカだなぁ…はーい、じゃあねぇ」

一郎に彼女を保護したという連絡を終え、
通話を切る。

あの子もあの子で単純だよね。
猫探しなんて嘘に決まってるじゃん。
まさか探されてるのが自分とは
思わなかっただろうねぇ…。
僕ってば名演技?…なーんてね。

一郎の話によると彼女が怒って出ていった原因は幻太郎の「嘘」にあるらしい。

ほーんと、なんであんな嘘ついたんだか。

幻太郎には一郎から連絡しておくって言ってたし、“俺”の役目は終わりか。


はぁー、疲れた。

写真見て結構美人だったから期待したけど
まさかゲロ吐かれるなんてね。

性格は…どうだろう。
まだ冷静じゃなくてイライラしてた時だから
良いのか悪いのかわからない。
ただこんな時代に生まれたからか
男が下だという潜在意識が刷り込まれてる。
それを覗けば…まあ、「気が強い」で
済むんじゃないだろうか。

それにあの子の苗字……葉室グループの…。
無花果程じゃないけど政治的な力はかなり上の
家柄だったはずだ。

なんでそんなとこのお嬢様があんな風に
なっちゃったんだろ。不思議でしょうがない。

「連絡先聞いとけばよかったな」



勿体ないことしたなぁ。
まあ、幻太郎の彼女ならまた会えるよね。
って…別れたんだっけ。
じゃあ僕があの子で遊んでもいいよねっ☆

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