• テキストサイズ

【R18ヒプマイ】だからと言ってこれはない

第1章 締め切り前の原稿に墨汁こぼせ!





だけど1人だけ
彼と友達になろうって言った人がいた。

私はそれを見て本当にすごいなぁ、って感動した。
同時に何も出来ないで
見ないふりをしていた自分が
恥ずかしくなった。


それから数年…。
成人式の時に幻太郎と再会した。

とは言っても
「ああ、あの時同じクラスでしたね」
くらいの認識だったけど。

私達は色々話した。

友達は元気?とか
毎日楽しい?とか
そんな些細な会話を楽しんだ。

それからお互いに惹かれあって
そのまま…交際。

幻太郎は私のことを好きだと言ってくれた。
私も幻太郎のこと、好きになっていた。

けど、それすらもあいつにとっては
「嘘」だったなんて言われて
しまいそうでこわくなる。

好きだったなぁ…今日までは。

「ねぇ
オネーさんってもしかして幻太郎の…」

幻太郎の…なんだと言いたいんだろう。
別にいまはもうなんでもない。
恋人から他人に戻っただけ。

あんなやつ……知るもんか。


「もう帰る」

「あっ、ちょっと…!」

これ以上聞きたくなくて立ち上がった所を
乱数に掴まれる。

「なに?」
と、ドスを聞かせて振り向けば

「女の人が1人で酔っ払ったまま
夜道を歩いたら危ないよ」
なんて言われた。


「近くの駅まで送るよ
オネーさんみたいな綺麗な人
1人にしておけないもんね」

あらやだうまいこと。

/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp