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チートなヒーロー少女【轟焦凍】
第2章 個性の暴走
§轟side§
「大丈夫。大丈夫だ。ゆっくり深呼吸をしろ。」
近づいてきた俺にびっくりしながら、少女はゆっくりと深呼吸をする。
『スーッ……ハァー……』
俺は落ち着いてきた少女を抱きしめ、少女の背中をさすった。
「大丈夫だ。大丈夫。」
少女の赤黒い尻尾のようなものは落ち着き、小さな身体に治まっていった。
『もう大丈夫だ。ありがとう。君は?』
びっくりした。
だって、ありがとうと言った少女は_、
俺の、5年前に行方不明になった幼馴染みだったから_。
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