第3章 雄英高校 1-A 個性把握テスト
§ミコside§
「おい!!なんでてめェがここにいやがる!!!
ミコ!!」
そういうのは勝己。
そりゃそうだろう、何も言ってないから。
きっと出久も同じことを言いたいだろう。
「やっぱり入ったな、勝己、出久!
私は元々雄英高校への入学はきまってたからな。言わなくてすまなかった。
それと轟焦凍!
君もやっぱり入ったのだな。よかった。」
よかった。といって少し微笑む。
“轟焦凍”…彼はきっとこの先私にとって大事な人になる。
何故か強く強くそう思うんだ。
彼はきっと私の過去を知っている。
「あぁ、お前が雄英高校なら会えるだろうと言っていたのは入学が決まっていたからなんだな。」
「そうだ。また会えて嬉しいよ。
そして勝己?無視してごめんよ。
言いたいことは山ほどあるんだろう?
だけどそれは後だ。早速このジャージを着てグラウンドに出てくれ。
そろそろ動かないと消太さんが怒る。」
消太さんの方をチラリと見ると顔が少し引きつっている。
きっとブチ切れ寸前だ。
あの人は時間を有意義に使わないと怒る人だ。
私も副担任ならば副担任らしく動かなければならない。
「さぁ、1年A組諸君!
これから…
個性把握テストを行う!!!」