第2章 個性の暴走
§ミコside§
「俺は“轟焦凍”だ。」
“轟焦凍”
彼は今なんと言った?
とどろきしょうと?
私は5年より前の記憶はない。
だが、1つだけ、ハッキリ覚えているのが、
“轟焦凍”という単語だけだった。
彼は何者?
聞いてみようか?
いや、今はよそう。
今日はこの辺で帰ろう。
『そうか、私は黒神ミコだ。
この道を通るということは、轟、君は雄英高校推薦入試だったのか?』
「……あぁ、そうだ。」
彼はびっくりしながらも答えた。
『すまない、今日は急いでいてね。
ありがとう、個性の暴走を止めてくれて。
雄英高校なら、きっとまた会うだろう。
楽しみにしている。』
といって私は彼の前から去った_。
だって、さっき、“轟焦凍”と言う名前を聞いてから頭がガンガンと鳴り響いていて痛いのだから。