第1章 Fate短編・SS
「・・・で、俺がご飯全部作れと」
"そーいうこと。あの、なんだったらアーチャーと一緒に作ってくれて構わない"
「誰があんなやつと」
"いやー そこをなんとか"
「まあ名前はいっても聞かないだろ 任せろって」
"おんに着る 今度なんか作るね!"
「おう。で、ちょっと気になってたんだが・・・」
どきり。まさかきづかれたか?
"ななな何?どーした??"
「その後ろのって何だ?」
『にゃ?!』
唖然とする。盲点だったのだ
まさか耳だけでなくしっぽまで生えていたことに。
そして思わず声をあげてしまったことにも後悔した
「にゃってなんだよ」
"え、あ、いやその 今日って猫の日だよねーって あはは"
ペンを握る手が震えているのに気付いた士郎は何か悟ったみたいだった
「もしかしてそれしか喋れないとか」
教訓:士郎に誤魔化しは通じない
お姉ちゃんびっくりだよ
"そーです 士郎よくわかったね"
「はー そんなことだろうと思った どう見ても風邪なんてひいてなさそうだもんな」
"いえ全くおっしゃる通りで あのーしっぽどうしよう"
「一応聞くけどその帽子の下って耳か?」
"士郎ってエスパー?!"
「え、本当にそうなんだ? 今日はそのままの方がいいかもな」
"ですよねー"
「しっぽは・・・ロングスカートとかで誤魔化せないか?」
"さっすが士郎!そうするよ!"
「普通に最初に気付けよ」