第2章 花咲くまにまに短編・SS
『続き話すね
ある夜、旦那様が夜に外へ出ていると井戸のほうから何やら声がするではありませんか
気になって井戸へ近づいてみると声ははっきりと聞こえました
お皿が1まーい、2まーい、3まーい・・・
9枚まで数えた時急に声が聞こえなくなりました
そこで何事もなかったように過ぎ去ろうとした時・・・
一枚たりない!!』
「ひいいいいいいっ」
そういって宝良くんは自らを恐怖におとしめた本人である私に抱きついてきた
『ちょ、ちょっと宝良くん?!』
私が慌てていると追い討ちをかけるように倉間さんも抱きついてきた
「あー、宝良くんってばどさくさにまぎれてそういうことするんだ?
僕も抱きついちゃおうかなー」
「言いながら抱きついてるじゃないっすか?!」
その様子に呆れた声をあげる鈴音ちゃん
「はーーっ、せっかくいい感じに盛り上がってたのに台無しじゃない」
いたたまれなくなって謝ろうとすると
『ご、ごめんね、鈴音ちゃん・・・』
「はぁ?!別にあんたは悪くないわよ!
もう、いいわ なんだか、疲れちゃった 戻るわね」
逆に怒られた上に、鈴音ちゃんはため息を吐きながら部屋に戻ってしまった