第3章 陽だまり。(テーマ:ぽかぽか陽気)
「今、なんて?…うぁっ!!」
驚いて体を起こすと、そこにはばんそうこうを顔に張っていて、大きい目で、なかなかのイケメンくんのドアップが映っていた。
驚きに驚きを重ねて少し後ろに下がると、相手も驚いたようでしりもちをついていた。
「いってて…もう、お昼だよん!きみ、休みじゃなくてサボってたんだ。」
「え?」
もうお昼であることに驚く。なんせ進級式は1時間目に行われたものだったから。
それともう一つ。
そういえば、この子は私の名前を知っていた。しかも、サボりって知っていた。
元気な子の隣にいた落ち着いた子は、クスッとほほ笑んだ。
類は友を呼ぶとはまさにこのことなんだろうか。
イケメンの友達はイケメンなんだなぁ。
「君がさんであっているなら、僕たちは同じクラスだよ。僕は不二周助。」
「あっ…、なるほど。」
「しかも!俺の隣の席だかんね!俺、菊丸英二。」
菊丸くんは、不二くんとは対照的ににかっと明るい笑みを見せた。
イケメンの隣だなんて、この一年なかなか楽しめそうじゃないの。
「あっ、そうだ!お弁当一緒にたべようよ!」
菊丸くんに誘われて、まぁそれもありか。と思った私は誘いに乗ることにした。
「…よろこんで。」
私は、購買でお昼を買って、イケメン二人に囲まれてお昼をつついた。
元気で明るくて、可愛らしい。
そんな菊丸くんに、ちょっとひかれてしまったお昼休みだった。
おわり。
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