第1章 弱点
「で?エルヴィンは何したの?一応聞いておく」
「てめぇの場合、とんだ爆弾を仕込んでるかも
しれねぇからな」
「しかも一発アウトなアブノーマルなやつだな」
三人の白い目も何のその、エルヴィンは(何故か)得意げな顔で
始まりを語り始めた。
「私は普通だ。私室の片付けをしてくれていたナナシが
私の服を持って『やはりお主は大きいな』と言ってくれたから
抱いた。その際ナナシは服を持っていたから思うように
抵抗出来なかったらしい。大変可愛らしかったよ」
・・・エルヴィンにしては普通だ。
いや、強姦している時点で普通ではないけれど、
普段の変態行為を知っている身としては
『まだ普通』の領域だ。
「特に力が入らなくなって何の抵抗も出来なくなった状態の時に
私の服を着させてイかせた時なんかは最高だった。
私の服を汚さないように必死に我慢している姿が
いじらしくてね。いつもより粘り強く可愛がったら
泣いてしまったんだ。一通り私の服を着せてイかせ終わったら
ナナシが洗濯しなければと気怠げな仕草で動くものだから、
またヤッてしまった。ナナシが着てイッた服は宝物に
なったから服を全部新調した。そうしたらとても怒られた。
何故だ?無駄遣いと思われただろうか?だが宝物は取って
おきたいものだろう?それからというもの自分が
汚してしまった服を取り戻そうと私の部屋に来るが、
目的は置いておいてその度にヤれて私は嬉しい限りだ」
――前言撤回、普通な訳無かった。
エルヴィンが普通で終わる訳無かったのに
一瞬信じそうになってしまった己が悔しいとハンジ、
リヴァイ、ミケは思った。