第1章 弱点
「おまえらにそんな事を言われる筋合いは無い。
特にエルヴィン、おまえには言われたくない。
いつも変態行為ばかりして泣かせている癖に正義面するな。
リヴァイ、おまえも対象圏外だろうが。おまえは何を
しでかした?」
話を振られたリヴァイは鼻で笑いながら事の仔細を話し始めた。
「ナナシと一緒に倉庫掃除していたら誰かの眼鏡が出てきて、
あいつがなんとはなしにそれをつけたんだ。その姿に
欲情して襲いかかったら、眼鏡が壊れる事を気にしてか
抵抗が弱くてあっさり抱けた。快楽に善がるアイツの姿は
最高だった」
「最低だな、リヴァイ。・・・しかし眼鏡姿のナナシか。
唆るな。今度試してみよう」
「リヴァイは眼鏡フェチだったのか?だったらハンジでも
良いだろう?」
リヴァイの話を聞いたエルヴィンとミケが非難の声を上げると、
巻き込まれたハンジがミケに掴みかかった。
「ちょっと!『だったらハンジでも』って何さ、
ミケっ!?」
「ふざけるな、ミケ。クソメガネなんざ対象圏外どころの
話じゃねぇし、眼鏡にも欲情しねぇ」
「成程・・・普段眼鏡をしていない人物がそれを装着するだけで
『フェティシズム』『ギャップ萌え』などが発生するのか。
勉強になった」
ハンジとリヴァイの口論を他所に、
一人明後日の見解を述べるエルヴィンに三人が詰め寄る。