第1章 弱点
「・・・ちょっと、そこに転がっているのって
まさか・・・・っ!?」
ハンジが震えながら指差した先には蓋が半開きになった箱が
転がっており、そこから覗くおぞましいものに嫌な想像が
過る。
いつものハンジならそれを見ても笑い飛ばして
終了だったかもしれないが、強姦されまくりで
疲弊しきったナナシにソレを使うのは流石に
笑い飛ばせないものがあった。
「あぁ、これか。特注で作ったんだ」
「・・・そうだろうね。そんな禍々しいサイズなんか
売ってないもんね」
エルヴィンがハンジに躊躇いなく見せてきたのは、
エルヴィンのブツを忠実に再現したディルトだった。
特注しただけあって通常サイズではない。
これをいつもナナシが突っ込まれていたのかと思うと
ゾッとした。
ハンジが思わず目を泳がせていると更に似たような箱が
二つ転がっていたので、嫌な予感がしながらもそれらを
拾い上げる。
箱を拾い上げた瞬間、リヴァイとミケが気まずそうにしたので
ハンジの予感は的中だ。