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分からないだけ

第1章 出会いなんて唐突すぎて。



「左文字の皆さん、夕餉の時間ですよ!食堂に来てください!」



「堀川の皆さん、夕餉の時間だから食堂へ移動してください!」



「三条の皆さん、ご飯です!食堂へ来てください!」



「虎徹のお三方!夕餉の時間ですよ!!」




本丸を回って殆ど皆さんに呼び掛けた。
もう食堂へ行こうかな。


私は食堂へ軌道を変えて歩く。
近づけば近づく程美味しいハンバーグの香りがする。


気づけばスキップしながら鼻歌を歌っていた。


「ふーんふーんふんふんふん♪ふーんふんふんふんふん♪」

すると何かにぶつかった。

「うぎゃっ!」


前方不注意だったか、気分が良くなって目を瞑って動いてた。
ていうか、ぶつかった相手に謝らないと…。


「こりゃ驚きだ。
主が愉快に鼻歌歌ってスキップしてぶつかってやがる。」


「あ、鶴丸さんですか。じゃあ謝る理由は無くなりましたね。其処退けです。」


「一寸失礼だし日本語可笑しいぞ。」


ぶつかった相手は鶴丸さんだったか。
良かった、ぶつかっても良い相手で。


「む、ていうか何で鶴丸さんが此処に?
皆食堂へ向かった筈では?」


「そうだ、で
主の帰りが遅いから迎えに来た。」


「意外と優しいですね、誉をあげます。」


私は鶴丸さんの頭をやさーしく撫でる。
すると少々嫌そうな顔をして私の撫でた手を掴む鶴丸さん。


「こんな事する暇あったら食堂へ行こう。
皆待ってるんだ。」


こりゃ驚きだぜ、鶴丸さんが普通の反応。
どんだけ夕餉が楽しみなんだよ。


「そうですね、行きましょう。」


私は立ち上がり鶴丸さんの手を掴み返し食堂へ向かった。


そうか、皆待ってたのか。
そりゃあ申し訳なかったなぁ…後で皆に謝ろ。



「そういえば、主。」



後ろに居る鶴丸さんが何かを思い出したかの様に口を開いた。


「何でしょうか?」



「加州がやけに暗かったが、何かあったのか?」



「………そうですね、一寸した口喧嘩をしました…」



「……そうか。
(また口説くのに失敗したのか…)


あまり加州に厳しくするなよ~?アイツ、メンタルが弱いんだから。」



そんなの知ってる


「…着きましたよ、食堂。
ああ、そうだ私と加州の話は皆にしないで下さいね。」




「…(君はそうやって何時も俺達を信じない)」
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