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分からないだけ

第1章 出会いなんて唐突すぎて。


台所にて


「燭台切さん!歌仙さん!今日のご飯は如何に!?」


「女子が出合い頭に大きな声を上げるなんて…
全く、雅じゃないな。とても勿体無い。」


歌仙さんは溜息を吐き私をとても残念そうな顔で見つめる。


パチクリ


「すみません…歌仙さん、私雅なんて全くもって分かりません…
土産なら分かるのですが……」


「歌仙君、主にそんな事言ったって…」


苦笑いをしながら歌仙さんを説得する燭台切さん。
一寸胸にヒビが入るが、まぁ気にしない。


「主、今日の夕餉の献立はハンバーグだよ。」


「ハンバーグ!やったぁ!ありがとうございます!」


私はガッツポーズをし、「いえーい!」と言って燥いだ。
うん、何時もの私らしさが出て先刻までの空気も吹き飛ばせただろう。


「…今日はやけに元気だね、如何かしたのかい?」


歌仙さんが呆れた目で私に聞いてくる。
あー…


「粟田口に一期一振さんがやっと来たんです。
ほら、薬研さんや乱れちゃんのお兄さん。」


理由はこれで良いだろう。


「本当かい?それは良かったねぇ!じゃあ頑張らないとね歌仙君!」


「あぁ、一期一振に美味しい料理を振舞おう。
それにしても、主は他の刀に優しいね、他人の事なのにとても嬉しそうにして。」


「いやぁ、私なんか…」


           私なんて優しくないよ



「やっほー二人とも。」


「あ、加州君。」


其処に加州が来た。
雰囲気はいつも通り……良かった、バレない。


「あ、そうだ。
主が今日自分のデザート俺にやるって言ってたから。」


「~~~~~~っ!?!?!?」

こっ…この野郎ぉおぉおぉおぉおおぉおおぉおおぉおおぉ!!

加州が此方を見てニヤついてやがる!!
ニヤついてやがる!!!(血涙)


「主が?珍しいね…」


「何時もなら喧嘩する勢いで争奪戦になるというのに…」


そ…争奪戦にまでなるっけ…?


「い、いやぁ~一寸最近太ったかなぁ?って…は…HAHAHA~」


上手く笑えねー!!


「じゃあ、あともう少しで出来上がるから皆食堂に呼んできて貰えるかい?」


歌仙さんが私たちに頼んできた。


「いいよ!行こ、加州。」


「うん」


私たちは台所から皆の部屋へ別々に動いた。
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