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分からないだけ

第1章 出会いなんて唐突すぎて。


審神者side


「スゥーーーーーーーーーーーーーーーー……」


私は手合わせの剣道場で大きく息を吸って口を開けた。




「同田貫さああああああああん!!!!もう一回手合わせお願いしまあぁあああぁぁぁああぁぁぁぁあっぁあっぁぁあぁっっっっっっっす!!!!」



そして大きく礼を相手にする。



「お前、俺たちの主なんだから敬語なんて使わなくてもいいのによ……。ていうか、今日これで何回目だ??

既に20回は稽古つけてるぞ?」


冷や汗をかいて、嫌そうな顔をする相手、同田貫正国。同田貫さんだ。


「そ、其処を何とか…………
お願いしますよぉ師匠ぉぉお~」



「先刻の稽古で最後だっつったろーがよ。
なんだ?主は約束を守れない自分勝手な人間か?

そーんな奴にはこれからの稽古は…」



「ふぁっ!?!?!?」



今なんと!?なんと!?



流石に無いぜ同田貫さん!!



「…………ッフ、でも私には奥の手がある…

他の刀剣男士に稽古つけてもらう!!!!」


「否、それ奥の手とは言わねーだろ。」



「ひどい!!そんな言い方しなくても!!!」



最初は笑って「いいぞ」と言ってくれたのに!!



「否、俺の意思でいいぞとは言っていない。
お前が無理やり言わせたからであって。」


私の頭上から、金属製のお盆が落ちてきて見事私の頭に中った。


Hit!



「同田貫さんの馬鹿ぁー!!
もうこれからダンベル買ってあげないもん!!!」


そう言うと流石に困ったぞという顔で溜息を吐いた。





「じゃあ、これで最後だぞ?
もし俺が勝ったら今日の稽古は此処で終わり。
もしアンタが勝ったら、あと五回は稽古つけてやる。」



私は息を飲み、木刀を持って構える。



「…良いんですか?」



「ああ、約束は守る。」


私は同田貫さんめがけて走った。




「うおおおおおお!」




~~~~~~



「此処が手合わせする剣道場。主に会ったらちゃんと挨拶してね。」


「ありがとうございます、加州殿。」


「良いの良いの」と笑って部屋の扉を叩く。



その瞬間。




大きな音を立て、部屋から何かが飛んできて扉が壊れる。


そして「ソレ」は私たちの前で止まった、というより


転んだ。


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