第1章 出会いなんて唐突すぎて。
とある男士は、ある本丸に舞い降りた。
綺麗な桜の花びらが舞う。
その青年は口を開く。
「私は一期一振。粟田口吉光の手による唯一の太刀。藤四郎は私の弟達ですな」
彼は一期一振。優しく紳士的な笑みでまるで御伽噺に出てくる王子の様な。
「お、新入りかー…
俺、加州清光!この本丸の主の近侍!宜しくね!!」
その台詞を吐くのはまたしても美青年。
赤い着物を着て、赤いマフラーを巻き、釣り目で、少しやんちゃそうな見た目。
よく見ると爪も赤。
とても美意識の高そうな青年だった。
「あぁ…ええと、加州清光殿…で宜しいでしょうか。」
「好きに呼びなよ。」
「じゃあ…ええと、加州殿……この本丸の主に会いたいのですが…」
「そうだね。
あ、でもなぁー…………今は……。」
少し困った様子で加州は一期に目を合わせる。
「今、ちょっと手合わせ中だけど、良い??」
「手合わせ…???」
その時、一期は頭の中にクエスチョンマークを浮かべながら、曖昧な返事をした。
「はい…………」