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分からないだけ

第2章 心の距離は月と地球よりも遠い


朝礼の時間


弟達と他の刀剣男士達は眠そうな顔で主の話を聞く。
中には立ちながら寝ている刀も居た。
ある意味、スゴ技である。


唯一主の話をちゃんと聞けているのは、太郎太刀殿と、長谷部殿、加州殿、薬研だけだ。


話している主は先刻の事を忘れさせるかの様に、ちゃんと話している。



「最近、遡行軍が起こす「本丸荒らし」が頻繁との事で政府がこの本丸に任務として次に起こる「本丸荒らし」を潰す事を要求してきました。

この任務は大変手がかかるので第一部隊と第二部隊同時に出陣して敵を倒します。」


「本丸荒らし」、敵が他の本丸を潰すのか……。大変な時期に顕現してしまったな…

だが、私はまだ顕現したばかりだからこの任務は行けないだろう…


「本丸を荒らす遡行軍はあまり強くないとの事なので、まぁ、多分誰でも行けるでしょう…」


マジか。


「なので、昨日私が編成した第一、第二部隊には明日の夕刻から次に「本丸荒らし」が来るであろう越前の本丸に出陣して貰います。


名前を呼ばれた刀剣は明日に向けて力を蓄えておくように。」


左手の袖から巻物を出し、広げてその巻物に書いているであろう刀剣の名前を読み上げていく。


「第一部隊。
隊長、加州清光。副隊長、和泉守兼定。骨喰藤四郎。堀川国広。山姥切国広。蛍丸。

第二部隊。
隊長、獅子王。副隊長、鳴狐。鶴丸国永。亀甲貞宗。へし切り長谷部。一期一振。

以上。」


ふぅ、私の名前は入ってn……入って…いた?


「いち兄出世したね!!こんな大きな仕事を直ぐに担当するなんて!」

乱が嬉しそうな顔をして私に抱き着く。


プレッシャーで腹が痛くなりそうだ。



「主命とあらば喜んで!!」


長谷部殿が騒ぐ一方、主は私を見つめ、無表情な顔で圧力をかける。


「これで、朝礼は終わりです。
さぁ!皆さん!そろそろ朝餉の時間です!味噌汁の美味しい匂いがしてきましたよ!」

直ぐに表情を変え、一足先に食堂へ走る主。

「あ!僕主と一緒に食べるー!!」

私に抱き着いていた乱が私急いで主の後を走る。

「あ、こらっ走っちゃいk」

「僕も主君の隣がいいです!」

次々に弟達が廊下を走る。
うわぁ…



「主、やっぱ人気だね、清光。」


「……そうだね。」
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