第12章 ルカー繋がってふやけるー
そして次の課題が始まる。
"30分間舐める"
その課題はアリスは知らない。ルカに全て任せると決めた彼女はルールの紙の存在を頭の中から消してしまっていた。
「…すみれ…」
優しく名前を呼ばれると同時にルカの唇が首筋へ降りてくる。そしてそのまま生暖かい舌がアリスの首筋を這い回った。
「っ、やっ、…っぁ、」
アリスの身体がビクンッと反応する。思わず抵抗するようにルカの胸を押した。
「…すみれ…いや?…俺に舐められるの、気持ち悪い…?」
「っ、ちがっ!…っ、なんか、ルカの舌が触れてると思うとドキドキしてっ、からだが勝手にっ、」
「っ、…そっか.、…嫌じゃないんだよね…?」
「っ、いゃ、じゃないよ…」
確認が終わるとルカが安心したように微笑んでそのまま唇を這わす。今度は鎖骨へ。
「っ、…っ、」
アリスは唇を噛んで声を我慢しようとする。でもルカがそれに気づくと不貞腐れたように呟く。
「…ねぇ、どうして声我慢してるの…?」
「っ、だって…」
「…我慢しないで、すみれの声、ききたい」
「っ、で、も…」
「…でもじゃないよ。…俺はすみれの感じてるところが好きなんだ。…綺麗で、可愛くて、…出来るならずっと見ていたい、聞いてたい…だから隠されるとすごく、いやだ…」
「っ、…」
「…お願いすみれ…俺の前では何も隠さないで、我慢しないで…」
「…でもっ、は、ずかし、くて…」
「…俺だって、恥ずかしい…自分でも知らなかった俺の中の欲望をすみれの前で出すのは怖いと思う…でもこの間わかったんだ…すみれになら全部見せても大丈夫だって…だからあなたにも、全部見せてほしい…」
「っ、るか…」
「…それに、すみれが感じるのが俺があげたものからだと思うと…もっともっと興奮する…自分が愛する人を気持ちよくできてるって思ったら…すごく嬉しくて、」
だから、ね?と頭を撫でられアリスが強張っていた身体の力を抜いた。預けると約束した。だからこの人に全てを見せても大丈夫。
「…わかった…」
真っ直ぐルカを見つめ頷いたアリス。それをしっかり受け取ったルカは再び唇をアリスの身体へと落とした。
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