第12章 ルカー繋がってふやけるー
ルカはアリスを優しく抱き上げベットへと運んだ。アリスは何も言わずただ本当に全てをルカに預ける覚悟でそれを受け入れる。パチンっと音を立てて部屋の電気が消えるとサイドランプの暖かい光だけが二人を照らす。
「…脱がせる、よ」
「…ん」
ルカの指から緊張が伝わってくる。とてもゆっくり一つ一つ大切に脱がせていくルカ。下着だけの姿になってアリスが思わず顔を背ける。
「…、綺麗…、すみれ…すごくきれい、」
「…っ、」
囁かれ全身が熱くなる。
「…さわるね…」
ルカの指が触れるか触れないかという距離で首筋に沿う。
「っ、ぁ…っ」
静けさと緊張から他に何も出来ないアリスはその指先に意識を集中する。首から鎖骨、腕や脇。優しく焦ったく本当に大切に撫でて何度も繰り返す。
「っはぁっ…」
少しだけアリスの息が上がる。
「…っ、…すみれっ…かわいい、」
その指は同じところを撫でたかと思えば時折不規則に新しい場所へと移動し脇腹や太腿、膝やその裏、爪先まで全身全てを撫で回す。下着を着けている部分以外。
「っ、る、か…ぁっ、」
焦ったくて気持ちよくて肌の細胞ひとつひとつがまるで意思を持っているかのように粟立つ。アリスの声が少しずつ色気を増してそれがルカの耳へと届くとルカはアリスの反応が良い、身動ぐ場所を重点的に触りはじめる。
「…っ、ぁ……」
「…すみれはどこもかしこ、すごく柔らかい…俺の掌に吸い付いてくるみたい…」
ルカはルールの紙が課題の終わりを知らせるまでそのままずっとアリスを撫で続けた。
next