第3章 ルカーキスでふやけるー
「っん、っ…!?」
差し入れられた舌に一瞬身体を強張らせて、でも暫くするとアリスはだんだんとそれを受け入れはじめる。遠慮がちに、でも好き勝手に動くルカの舌に翻弄されながら素直にその快感へ順応していく。
「っふぁ、ぁ…」
気持ちーいいーー
頭の中を埋め尽くされて理性が薄らぐとアリスはほんの数分で1回目の小さな絶頂を迎えた。
「っ、っっ、っ…ッ」
「…?」
ルカがそれに気づく。
「すみれ…?もしかして…」
「…っ、だから、言ったのに…っ」
こんなに早く。恥ずかしさからアリスが涙目になる。
「…へん、でしょ?…こんなのっ」
嫌われるーー
おかしいって思われるーー
恐怖でルカの身体から距離を取ろうと華奢な腕に力を入れて逃げようとする。
「…変じゃないよ。」
「っ?!…うそ!だってっ」
「…こんなに、嬉しいこと、ないっ…」
ルカの目は、声は、熱を孕んで少し上がった息から興奮が伝わってくる。
「…すごく、かわいい…」
アリスからではあまり変化がないようにみえるルカ。でもルカは今まで感じたことのない興奮に自らが驚くほどだった。逃げようとしてるアリスを簡単に引き寄せて再びキスをする。
もっと、もっと、奥へ。舌を差し入れ上顎や歯列まで一つ一つ丁寧に侵していく。
「んーっ、ん、んっ!」
やめてーー
そう訴えるように抵抗してみてもそれは全く意味をなさず、再びルカとのキスを受け入れはじめるアリス。
またくるーー
先ほどよりほんの少し早く、そしてほんの少し大きな絶頂がやってきた。
「っ、!っ…ぁっ」
息継ぎのために唇が離れたと同時に15分間のキスが終わった。
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