第6章 セスーキスと二重人格ー
「…ほら、アリスちゃんっ逃げないのっ、約束したでしょっ?」
絶頂の波に何度も飲み込まれ今までの人生で経験したこない快感に無意識に身体が逃げてしまう。
「っ、ごめん、なさっ、んんー、ん」
「謝らなくていいのよ。でもアリスちゃんにはちょっとずつお勉強してもらわなきゃねっ」
「…ぉ、べん、きょ、?」
「そうよっ、まだまだ少女って感じで色気も何もって話じゃない?…それもとーってもかわいいけど…女になって感じる快楽はこんなもんじゃないわよっ」
「っ、せす、さっーぁあーッ」
舌をキツく吸われアリスの腰がビクッと跳ねる。でもアリスはそれが通り過ぎるのをただ待つといった感じだ。
「そうやって、無意識に快感から逃げちゃうのとか、やり過ごしちゃうところなんて、ひよっこちゃんねっ」
「っ、ひよっ、こ…?」
「そうよっ、こどもみたいって、ことっ」
「っ、ゎたし、こど、もーじゃ、っ」
セスが下唇を甘く噛む。ーーッ、アリスはまたそれが通り過ぎるのを耐えて待つ。
「でも、それは教え込みがいがあるってことよっ、今まで誰にも深いところまで見せてこなかったってことでしょ?…それは」
「…ん、んーっ、ぁ、ぁ、」
セスの声が変わる。
「…こっちとしてはありがたいことだ。お前の最初が俺なら尚更教え甲斐がある。…運命の相手を自分の好きなように調教出来るのは悪くねぇよな。」
「っ、あ、あ、ぁーーッ、やめっ、」
「…イッ出るときのは顔は悪くない。才能はかなりあるな。…すみれ…お前を女にするのは俺だ。いいか。お前はこれから一カ月かけて最高の女になる。俺だけの。」
「っ、やぁっ、ぁぁ」
セスが歯列をなぞるとアリスの腰がまたビクッと震えた。無意識に快感から逃げる癖をアリスは何度も絶頂を迎えることで少しずつ忘れ始める。
「飲み込みが早いな。勘がいい。やっぱりお前には才能がある。な?すみれ…?」
もう訳がわからない。
「っ、せすさ、またっ、ーっぁぁっ」
「逃げるな。受け入れろ。」
「っむ、りぃっ、やぁ、やぁっーー」
「無理じゃねぇよ。やるんだ。…逃げるよりよっぽど気持ちいい」
「っ、でもっ、あぁーーッ」
ひらすら続くキスの嵐にアリスはただただ翻弄されるだけだった。
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