第5章 ルカー匂い番外編ー弱点罰シリーズ
ルールの紙が罰をスタートさせると付いていただけのマスクの中がルカの匂いで埋め尽くされた。
「っ、ーーッッ!」
あまりに濃いその濃密な匂いに思わず気を失いそうになるが魔法が働いているためそれは出来ない。無意識にバタバタと暴れて逃げようともがくアリス。でもそれも魔法で手足が縫い付けられているのでかなわない。
「っ、ぁ、イクッ、イクッ、ぁあ゛ぁ」
はじまってすぐ最初の絶頂を迎えるとそこからは常にてっぺんに登ったままおりてこられないような快感がずっと続く。イキっぱなしーどころかこれ以上有り得ないほどの快楽
「、すみれっ、」
ルカは快感に打ちひしがれ乱れるアリスをただ見ているという、こちらもまた拷問に近い罰を受けていた。触りたい、抱きしめたい。頭を撫でて大丈夫だよと安心させたい。でも、かなわない。15分は耐えなきゃならない。
「っ、すみれっ、だめ、息しないとっ!」
ルールの紙が口呼吸を開始したことをルカに教える
「っ、鼻から吸ってっ、だめだよっ、すみれっ、!」
届いてる。聞こえてる。でもーー
時間を過ぎマスク内の匂いの密度を上げろという命令が下りルカは唇を噛んでそれに従った。
「っ、ごめん、」
益々濃くなるルカの匂い。
「っーーーこわ、れ、るっー、っる、か、っ、る、かぁーッ」
濃くなれば濃くなるほど鼻呼吸をやめてしまう。人間のサガの様なもの。それをルールの紙に知らされるたびにルカはアリスに自ら快感を与えなければならない。
自分が与える快感でどんどん溶けてく愛しい人。
自分の匂いでこんなにーー
ルカの心の中の支配欲が満たされていく。
「っ、ゅ、るし、てっーーぁぁぁあ゛」
生理的な涙を流し壊れはじめるアリス
鼻呼吸をやめてしまってついに3回目。ルールの紙が光るとアリスの小さな口は開けられない様に魔法で閉ざされてしまった。
「っ、ん、んーーッ、ん゛っ」
そこからアリスはルカの匂いだけを酸素一緒に目一杯吸い込んで生きてくための呼吸をする。
「っ、んーーッッ」
吸うたびに襲う絶頂の波、そしてついに
「っ、んん、んんん、ん゛ん゛ーー!!っ」
首をいやいやとふってアリスは潮を吹き出した。
ルカには触れず、彼の気匂いだけで。
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