第14章 ランスロットー執着とキスー
アリスがそっとランスロットの膝の上へ跨った。
「…らんす、ろっと…?」
「…っ、」
問いかけた時にはもう遅かった。グッと後ろから腰を抱えられ引き寄せられるとそのままキスが再開される
「っ、ん、ぁ、ーー」
理性を飛ばしてしまったランスロット。アリスがこんなに側にいると思うとどうしても抑えることができない
「っ、すみれっ、貴様は10年もの間何をしていた…俺の知らないお前がいると思うだけで、気が狂いそうだっ」
「っ、はぁ、っ、ランスロットっ、んんんんっ」
「忘れていたのも許しがたい…どれだけ心待ちにしたいか貴様にはわからないだろうなっ、すみれ…すみれっ」
「っやぁ、やめっ、…ん、ん、ぁ」
箍が外れてしまったかのようにキスをするランスロット。アリスの口から飲み切れなかった唾液が溢れているのも気に留めずその唇を吸い尽くす
「誰かに奪われないかと常に恐れていた…こんな気持ちになったのは生まれて初めてだ…すみれ、貴様にはこの責任を取ってもらう、俺のそばでっ、」
ランスロットがアリスの舌を優しく噛む。その刺激にアリスが体を震わせる
「っぁぁっ、…っ」
息継ぎのするときに唇が離れるとランスロットはアリスの頭に手を回し一定の距離以上離れる事を許してはくれない。鼻が触れる距離でただ酸素だけ取り入れるとすぐにまたキスをされる。アリスの思考能力は完全になくなりランスロットのくれる甘い甘い快感にただ酔い始める
「…そんな顔、誰かに見せたことがあるのか」
「…っん、ぁ、ぁ…らんす、ろっと、っ」
「っ、考えるだけで怒りに震えそうだ」
もう、無理ー
その熱いキスの刺激にアリスも理性を飛ばした。
「…っ、ランス、ロット…らんす、ろっとっ…」
力の入らない腕を懸命に持ち上げランスロットの首へ腕を回す。恐らくそれは身体を支える為。でもその行動がランスロットの心を更にもっと煽る
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