第14章 ランスロットー執着とキスー
「っ、ランス、ロットっ、ちょっ、…っ、ぁ、んんっ、」
息が続かずその苦しさからか縋るようにランスロットへ抱きつくアリス。
「…どうした」
「っ、くる、しっ…」
「お前は息が続かなくなると自ら抱きついてくるのだな」
「…っ…?」
「まだ続ける」
息継ぎのタイミングが全てランスロットにコントロールされキツく抱きつかないとキスをやめてもらえない。
「っ、は、は、っ、はぁ…」
「緩んだということは続きをしても良いということか」
「っ、…」
息継ぎの間少しでも抱きつく力が弱まるとキスを再開される
「っちょ、ランス、ロット、っ、ずるいっ、よっ」
「何がずるい」
「こんな、やり、かたっ、」
「ずるくはないだろう。お前に抱きつかれたいと思うから理性を保っていられる」
「っ、そんな、っ」
「いいから続けるぞ」
ひたすらキスを繰り返され口内を好き勝手に暴れられそれでも酸素を求めてランスロットへ抱きついてしまうアリス。
「…はぁ、っ、ぁっ、」
「…っ、…」
しかしだんだんとアリスの思考能力は落ち身体の力が抜けていく。ピンっと入っていた気の糸が切れたのか強張りがとれトロンした表情へ変わる
「っ、おい。なんて顔をしている」
「…ぁ、…らんす、ろっと…。も、ちから、はいらない、のっ」
涙の溜まった目でアリスが見つめる。その顔はどこか不安そうだ
「…どうした」
「…、ちから、入らないから、抱きつけな、い…そしたら、ランスロット、息継ぎ、させて、くれない…?」
「っ、」
その質問も見上げる顔も全てがランスロットを煽る
「…そうだと言ったら?」
「っ、息できなきゃ、しんじゃう、よ…?」
「死ぬのは困るな」
「…じゃあ…」
「…抱きつかず息継ぎをしたいのなら此処へ乗れ」
ランスロットが自らの膝を叩く。
「…へ…?」
「俺の此処へ来い。向かい合わせだ」
「…っ」
「すみれが自分から此処に乗れば息継ぎの時間を与えてやる」
どうする。と問いかけられ働かない頭でアリスが悩む
「迷っている時間はない。唇が離れて1分経過するともう一度最初からだと言っただろう」
ランスロットに急かされアリスが慌ててソファーから起き上がる。そしてーー
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