第14章 ランスロットー執着とキスー
「…約束しろ、ここにいると…」
「……」
キスをしながら囁かれ何を言われているのか理解できないアリス
「…頷け。今日はそれで許してやる」
「…?」
頷け。と耳から入ってきたランスロットの言葉を素直に聞き入れるアリス。コクンと1つ頷いた。その瞬間ーー
「…っん、ん、ぁぁーーっ」
ランスロットがアリスの後頭部を包み離れないように引き寄せる。もう息継ぎすら与えてもらえない
「…っ、ぁ、んんん、ん、ん、っ」
懸命に鼻から息を吸い込むアリス。でもー足りない
「ん、ーーっ、ん、っ」
「っ、…」
ルールの紙が光って課題の終わりを知らせるまでの間アリスはランスロットのキスに翻弄され続けた。そして課題終了と同時にそのまま気絶するように眠ってしまった
「…すみれ…やっとお前といられる…俺は貴様を離してやることはできない…ここで俺と生きろ。」
ランスロットはくったりと力の抜けた身体を優しく抱きしめた。そして心底幸せそうな顔でそっと呟く。
「…俺だけのアリスか…」
その声は誰にも届くことなくスーッと静かな部屋へ飲み込まれて消えた。
ランスロットー口ーEND